新型コロナ

新型コロナが5類へ引き下げとなる。
これでこの騒動も終息に向かうのだろうか。
問題は、我々の心に刻まれた、恐ろしい感染症だというレッテルを拭い去れるかだと思う。
現実は、もう恐れるほどの病気ではなくなっているのではなかろうか。
ワクチン接種の浸透し、感染済みの人も増え、我々はある程度の集団免疫を獲得した。
もはや未知の病ではなくなっている。
専門家の多くの考えも、感染することはしょうがない、重症化しなければいい、という方向にシフトしてきている。
データを見て考えなければいけない。
年末年始の休みが明けて、感染者数は増加した。寒い地域から感染者数は増加して、これらの地域は減少ペースが進んでいる。
今後、かなりのペースで減少していくだろう。
死者数の増加が懸念されている。
しかし、情報を掘り下げていくと、2年前、1年前とは状況はかなり違う。
以前は、感染した先に肺炎となるリスクが待ち構えており、これにより亡くなる人が多かった。
しかし今は、ほとんどが高齢者、基礎疾患のある方が多く亡くなっている。
近い将来に亡くなるであろうと思われる方が、コロナに感染し亡くなった、というパターンが多いのだ。
これは新型コロナに限った話ではなく、インフルエンザや風邪でも普通に起こることなのだ。
オミクロン株の出現により、一般的な重症化率はかなり下がっている。
ただ、感染力は高いので高リスク者は気を付けなければいけない。
この春に季節性インフルエンザな意味の5類となることは、当然と言えるし、私たちは受け入れていいだろう。
今後、行動制限を設けず感染対策を各自で行っていくことに問題はないだろう。
ただ、高い感染力を鑑みれば、高齢者施設、医療機関等では高いレベルの感染対策は続けていかざるを得ないだろう。
これらの従事者には負担を強いり続けることになる。
支援はこれらの人たちに限定していけばよい。
私たちは順応していかなければならない。
マスクについても、医療従事者は別として、本来これは予防の効果というより、感染の疑いのある人が他の人に移すリスクを下げるために、装着するものだ。
健常者はマスク着用を撤廃していいだろう。
問題は、これだけ刷り込まれたマスクに関する強迫観念は簡単には拭い去れということだろう。
しかし、春以降、徐々に進んでいくだろう。

今後我々は、本格的に国民生活を立て直していかなければならない。
我々国民自身でだ。
物価の上昇、資源の不足、海外との付き合い方、問題は山積している。
今こそコロナへの恐怖を振り払い、日本の復興に力を入れるべきだろう。

2023年の日本

2023年の日本はどうなるのだろうか。
アメリカの動向により、それに引きずられるように進むのが日本の将来であるのは従来通りだろう。
アメリカとそれを取り巻く情勢により予測していかなければいけない。
現在のアメリカは、だいぶおかしな状況になっていると思う。
日本以上にインフレが進んでいる。
世界情勢により原油などの資源の高騰、輸送の滞りによる品不足がこの要因であったのだが、これは緩和されつつある。
しかし、人件費の高騰は依然止まらずインフレが進んでいるのだ。
アメリカは失敗した、と言っていいのではないだろうか。
コロナ過において、経済の冷え込みを抑えるためゼロ金利政策により意図的に需要を作り出した。
これにより、一部企業の株価は上昇し、GDPも成長した。
しかし、この人為的な景気操作は、異常なインフレを作り出し、止まらなくなっている。
慌てて金利を引き上げ、インフレを抑え込もうとしている。
これが現在、そして今後の日本に与える影響はよいものではない。
日本は、対コロナとして、経済を見捨てて感染拡大を封じ込める政策を行ってきた。
この策の是非は今後、徹底して検証されるべきだろう。
さて、この政策により日本は欧米と違って経済は縮小しているのだ。
しかし、欧米ほどでないにしてもインフレは進んでいる。
金利の引き上げにも踏み切った。
日本の景気が上向く要素が少ないのだ。
先にコロナ過から抜け出した欧米に比べ、日本の復興は時間がかかるだろう。
アメリカの利上げが進めば円安も進む。
日本は経済が停滞する中で、原材料を高く買わなければならない。
正直、2023年、日本という国は、痛めつけられると思っている。

では、どうすればよいのか。
アメリカのやり方を追随するしかないのではないかと思っている。
インフレが進むにつれ、賃上げも進める。
賃上げにより消費を押し上げなければ、景気回復も望めない。
このまま、物価上昇により国民が節約を続けるならさらに悪化していくだろう。
おそらく今後、企業には正念場が来る。
一般消費者は、節約することで景気低迷を乗り切ろうとするかもしれない。
企業は、賃上げを進めなければいけないのだ。
物が売れない、サービスの需要がないなか、原材料費も上昇し、さらに賃上げを進めることは困難だろう。
しかし、これができなければ、スパイラルから脱することはできないのだ。
どれだけの国の助けが見込めるのか分からない。
生き残りをかけた戦いが始まっている。
アフターコロナのなかで、果たして1年後、日本経済はどうなっているのか。
今より良いものであってほしいと願うばかりである。

ワールドカップ

日本国民にとって、一番の関心は何であろうか。
ワールドカップも終わり、現実に引き戻されたであろう。
やはり、景気と物価の動向に意識が向くのではないだろうか。
とにかくこの先、不安要素が大きい。
今、国民は苦しみ始めている。
そして、この先、苦しみは加速すると思われるのだ。
ウクライナ情勢の影響による資源価格の高騰は遅れてくる。
おそらく、2023年、本格的な値上がりが始まるのではないだろうか。
さらに円安が進めば、貿易の損失が広がる。
この損失は、企業、一般家庭が負担しなければならないのだ。
日本は多くの資源を輸入している。
このコスト増を販売価格に上乗せしなければ、企業は成り立たない。
家計の負担が増大する。
日本は物造りの国だ。
しかし、コスト増による収益悪化を恐れる企業は設備投資を控え、物も売れなくなる。
今後、この悪循環は、国民生活を脅かす。
最終的に苦しむのは常に国民なのだ。
悪くても、先が見えていればいいのだと思う。
私が懸念するのは、今、企業収益が明確に悪化するとは限っていないのに設備投資が控えられること。
先行きの不透明さは、活動を鈍らせ、企業は自らの首を絞め、収益の悪化が現実のものとなる。
コロナの感染再拡大、ウクライナ情勢の収束先、世界の中心にあるアメリカ、中国の経済予測。
この先の見えない状況が続く限り、苦しみは終わらない。
今、国に求められるのは、未来のビジョンを示すことだと思う。
国の指導のもと、経済が追随していかなければ将来は見えない。
賃上げを実現化し、消費者物価指数を伸ばしていかなければならない。
本来なら、コロナからの脱却により、経済は立ち直らなければいけない時期なのだ。
私は政府が掲げた経済対策4本の柱のうち、「新しい資本主義」に対して、ある程度の期待と失望を持っている。
必要な分野への的確な支援が未来につながると思う。
しかし、これを踏まえた増税がなんと強引なものか。
防衛力増強のため増税するという目的は理解できる。
しかし、増税は景気回復にブレーキをかける恐れがある。
今回、富裕層の課税を強化するとして、年間所得が30億を超える人を対象としている。
なんて笑わせる話なのだろう。
対象者は国内に200人程度だという。
年間所得1億円程度の人はそのままか?
こういうペテンを思わせる政策を続ける限り、民意は得られない。
総理とその周辺に、自覚はないのだろうか。
とにかく、安心して働いて稼ぎ、消費できる社会のための日本の将来を示してほしいと願う。