新型コロナ

まだまだ、新型コロナでの影響は先の見えないトンネルに入ったままです。
もう仕方ないですね。
このウイルスを、根絶することが現実的でないわけですから、感染するかワクチン接種かで、抗体を獲得するより対抗の手段がない。
これが昔だったら、一気に蔓延して患者数も死者数も増えます。
その代わり、1か月くらいで終息するはずなのです。
これが本来の姿だとも、これがいいと言うつもりもない。
世界は、過去に経験に沿わず、ウイルスの拡散を可能な限り食い止め、言わば長い時間ウイルスと付き合おうとしています。
自ら長い戦いを選んだんです。
おそらくまだまだ続くでしょう。
夏が過ぎて、感染症の流行期である秋冬には、大きな流行が来るかもしれません。
ワクチンがいつ製品化されるのか、そしてその有効性安全性は不確定要素が大きいです。

最近の政府の対応を見ていると、ある程度のウイルスの拡散はやむを得ないとみているような気がします。
どうせ感染を止められないなら、緩やかに拡散させ、抗体を持ってもらったほうが国民のためになる。
なにより、これ以上経済を停滞させるわけにはいかない。
本気で食い止める気はないのかもしれません。
厚労大臣の姿がほとんど見られず、経済再生大臣ばかりが露出していることでもそんな気がします。
医学の専門家などは、彼らの立場として、一層のディフェンスを呼びかけるでしょう。
オフェンスに移行したい人がこれから徐々に増えていくかもしれません。
ある程度の犠牲は仕方ないだろう。
表面化していないだけで、そういう考えを持っている人は多くいます。
せめぎ合いとなるかもしれません。
見苦しい争いにならなければいいのだが、と思う次第です。

何よりむかつくのは、これを政治の駆け引きとして利用しようとしているのではないかと思える勢力が見えてきたこと。
政府の対応は、ちぐはぐに見えます。
何をしたいのかよくわからない。
新型コロナの流行を食い止めるより、ある程度コントロールしたい。
ブレーキとアクセルをバランスをとって、操作しながら、世論の批判をかわしたい。
わざと決定的な対策を打とうとしないように見えます。
反政府勢力は、もはやどっちでもいいのではないでしょうか、問題の責任をすべて政策にひっかぶせて批判の材料にする。
この騒動に市民団体が乗っかってくれば、混乱は私たちの社会で深刻な事態となります。

つくづく恐ろしいと思うのは、これが致死率数パーセントのウイルスの力であるということ。
その致死率は、年代別で大きな差があります。
高年齢ほどかかると怖い。
このようなウイルス兵器が人的に作ることは可能でしょうし、今回使用した場合の有用性は証明されました。
これを兵器としてみるなら、火砲や破壊兵器、化学兵器と比べて、人道的なものと言うこともできるのです。
大量殺戮を行うものではありません。
しかし、静かに拡散させ、たくさんの国の経済に巨大なダメージを与えることができます。
犠牲となるのは、生産性の低い社会的弱者。
それをどれだけ守れるか、国の価値にもかかわってきます。
自国だけがワクチンを先に持ち得ているなら、強力な武器となります。。
過去の狂信的独裁者が手に入れたら、その利用性の高さに驚喜したことでしょう。

我々は学ばなければいけません。
政治家は、なおさら学び、とにかく先を見ていただきたいものです。

ポスト安部

ポスト安部は誰なのか。
あまり興味がないです。
日本のリーダーとして、ふさわしい人物は見当たらない。
日本の頭首は、個人の資質だけではどうにもなりません。
大統領のような権力を持ち得ないわけですから、人脈を持ち、時になれ合い、おこぼれを分け与える力がなければどうにもならないんです。
無ければ無いほうがいい、しかし、今は、立派な理想を語る人だけが、やたら多い。

リーダーにならんとして、熱く語る人の言葉には、どれだけの現実味があるか、注意深く考えるようにしています。
言うだけならどうにでもなる。
口のうまい人は多いですね。
特に、弱者救済、格差社会の是正などを語る人の壮大な理想には、首をかしげざるを得ません。
今日の食べ物に困っている人に、500円与えれば、今日の飢えをしのぎ、1日生き延びることができるかもしれません。
これが悪いとは言いません。
個人としてなら、慈悲深い行為でしょう。
しかし、1日飢えをしのげた人は、明日、明後日はどうするのでしょう。
また、飢えた人が100人、1000人いたらどうするのですか。
リーダーは、簡単に500円与えることは許されないのです。
今日だけ生き延びれたからいいじゃない、全員は救えないから、選んで救ってあげる。
こんな、マスターベーションで満足するリーダーは最悪です。
上手な語りによって、民意を得ようとする者の多くが、確たる根拠を持たず、まるで「自分ならすべての飢えた人たちを未来永劫救える」と言っているように見えるのです。

私からすれば、格差社会を解消するのは恐ろしく困難な事業だと思えます。
非正規労働者の賃金を上げる原資をどこから持ってくるのでしょう。
代わりに正社員の給与を下げるのですか。
パートの給与が上がって正社員の給与と遜色なくなれば、正社員のモチベーションは下がりませんか。
正規で働く意味がなくなります。
日本の経済自体が停滞しているのだから、低所得者だけを持ち上げることは無理です。
少子化で人口が減り続ける中で、どの口が全員を救うなどと言えるのでしょう。
誰かを救えば、代わりに誰が割を食うのか、という話になるのです。
そこを語らず、ただ民意をリードしようとするリーダー候補者に騙されるわけにはいきません。

理想を追いすぎると、極端な思想に流れがちです。
弱者救済を求め続ければ、社会主義に進まざるをえなるなる気がします。
逆に高齢者や障碍者などの弱者は、生産性に乏しく経済を圧迫する存在だと見ることも可能です。
その考えの先には、かつて世界を恐怖させたナチズムの思想に繋がります。
どっちに傾いても、日本の危機につながるのです。
私たちは、とにかく、口のうまい者を疑う注意が必要でしょう。

コロナ一色

世界の情勢が、コロナ対応一色となって久しい。
何事も停滞してしまいました。
大きな波風もたたず、平穏にも見えます。
水面下では、いろいろと動きはあるのだろうが、我々には知る由もありません。
政治への不信は、政権のみならず、政治全体に及んでいる気がします。
現在は、内閣への不支持以上に、野党への不支持が大きいのではないでしょうか。
ポスト安部を託せる政治家が見当たらない。
本来なら、新しい日本のリーダーにだれがふさわしいのか。
熱をもって語られるべきでしょうに。

スキャンダルをあら探しして、政権を批判攻撃し、政策への議論をおろそかにしたからこんなことになったのです。
もう、森友や加計の名を聞くこともない。
森友の代表など悲惨なものです。
左派勢力に言いくるめられ、政権批判の材料として、おだてられ、だまされて、安部批判を繰り返した挙句、何も明らかにされることはなく、何も得ることもなく、今は誰も相手をしなくなりました。
彼には彼の言い分があったんでしょうが、利用されすぎました。
最近はネットを通じて情報発信しているようです。
安部批判のために、自分が野党から利用されたことに、気づいたような発言も見受けられます。
しかし、誰もが知らんぷりです。
もう、用済みだし、相手をして、いらんことを語られると、利用した政治家やマスコミは困るので、無視に徹しているようです。
かわいそうですが、自業自得ですね。
そして、こうした輩を勝手よく利用するしか能のなかった野党陣営も、この有様です。

野党の連合も期待できない。
私は、自民党に対して思い入れはない。
しかし、この政党のしたたかさだけは、感心せざるを得ない。
なんで、自民党は公明党と連立を組んでいるのか。
本来自民党は、公明党とは政策は似ていないし、敵対する関係でした。
しかし、かつて単独で政権をとることができなかった自民党は、学会員の集票力という武器を手に入れる、それだけのために公明党と手を組んだ。
公明党も、政権与党となることで、大臣を輩出し、多大な影響力を手に入れることができる。
よく考えたら滅茶苦茶な話です。
しかし、どうでしょう、お互いの良いところだけを認め、異なる点には目をつぶった結果、良くも悪くも、やりたい放題の政権を築き上げました。
決して褒められるやり方じゃありません。
恥を知れ、とも言いたくなる。
しかし、これが政治のやり方だし、おかげでやるべきことを行えた。
烏合と離散を繰り返すだけで何もできない野党とは違うのだと認めざるを得ない。

しかし、こんな与党も一枚岩ではないことは事実です。
他勢力で、強力なリーダーシップをとるブレない力が現れるなら、パワーバランスはがらりと変わるはずなのです。
公明党の目的は、与党であり続けることなのが見えています。
選挙で協力すること以外に、自民党と手を組む理由はないはずです。
大きな流れの前では、身の振り方を簡単に変えるでしょう。
意外と勢力の変化は簡単に行われるのかもしれません。
ただ、きっかけを作れる人物だけがいない。
どう、見回しても、見当たらない。残念至極。