ポスト安部

ポスト安部は誰なのか。
あまり興味がないです。
日本のリーダーとして、ふさわしい人物は見当たらない。
日本の頭首は、個人の資質だけではどうにもなりません。
大統領のような権力を持ち得ないわけですから、人脈を持ち、時になれ合い、おこぼれを分け与える力がなければどうにもならないんです。
無ければ無いほうがいい、しかし、今は、立派な理想を語る人だけが、やたら多い。

リーダーにならんとして、熱く語る人の言葉には、どれだけの現実味があるか、注意深く考えるようにしています。
言うだけならどうにでもなる。
口のうまい人は多いですね。
特に、弱者救済、格差社会の是正などを語る人の壮大な理想には、首をかしげざるを得ません。
今日の食べ物に困っている人に、500円与えれば、今日の飢えをしのぎ、1日生き延びることができるかもしれません。
これが悪いとは言いません。
個人としてなら、慈悲深い行為でしょう。
しかし、1日飢えをしのげた人は、明日、明後日はどうするのでしょう。
また、飢えた人が100人、1000人いたらどうするのですか。
リーダーは、簡単に500円与えることは許されないのです。
今日だけ生き延びれたからいいじゃない、全員は救えないから、選んで救ってあげる。
こんな、マスターベーションで満足するリーダーは最悪です。
上手な語りによって、民意を得ようとする者の多くが、確たる根拠を持たず、まるで「自分ならすべての飢えた人たちを未来永劫救える」と言っているように見えるのです。

私からすれば、格差社会を解消するのは恐ろしく困難な事業だと思えます。
非正規労働者の賃金を上げる原資をどこから持ってくるのでしょう。
代わりに正社員の給与を下げるのですか。
パートの給与が上がって正社員の給与と遜色なくなれば、正社員のモチベーションは下がりませんか。
正規で働く意味がなくなります。
日本の経済自体が停滞しているのだから、低所得者だけを持ち上げることは無理です。
少子化で人口が減り続ける中で、どの口が全員を救うなどと言えるのでしょう。
誰かを救えば、代わりに誰が割を食うのか、という話になるのです。
そこを語らず、ただ民意をリードしようとするリーダー候補者に騙されるわけにはいきません。

理想を追いすぎると、極端な思想に流れがちです。
弱者救済を求め続ければ、社会主義に進まざるをえなるなる気がします。
逆に高齢者や障碍者などの弱者は、生産性に乏しく経済を圧迫する存在だと見ることも可能です。
その考えの先には、かつて世界を恐怖させたナチズムの思想に繋がります。
どっちに傾いても、日本の危機につながるのです。
私たちは、とにかく、口のうまい者を疑う注意が必要でしょう。