常に思っていることだが、先を見据えていかなければならない。
生き残るために一番重要なことである。
早く、コロナが収束すればいいなあ、と漠然と思って生活する。
よりかは、予測を立てて、行動を起こす方が良い。
指導者においては、当たり前だが、予想して動いてもらわなければ、その存在価値がない。
専門家の意見というものを鵜呑みにするのは、危険で愚かだと思うが、参考にはして判断しなければいけない。
まず、いつまで続くのだろう。
少なくとも、今の日本においては、新型コロナは脅威ではない。
感染者数は低い水準に収まり続けている。
ただ、今後どうなるのかが見えづらいのは確かだろう。
オミクロン株の市中感染が始まるのは、避けられまい。
誰もが気に掛けるのは、収束はいつなのか?
ワクチンが全世界に行き渡り、世界人口の7割以上が集団免疫を獲得できたときが一応、期待してよい時期だろう。
ウイルスは変異し、その感染力や重症化率も変わってくる。
しかし、ワクチンがその脅威を打ち消す最も有効な武器であることは間違いない。
今後特効薬が生まれれば、また劇的な変化をもたらすだろう。
ワクチンが世界に行き渡るのはいつなのだろう。
残念なことに、先進国はワクチンを自国のために取り込み、途上国は取り残されてしまった。
結果が、アフリカで進化を遂げたオミクロン株ではなかろうか。
欧米は、自国を守ることで自らの首を絞めたとも言える。
アメリカにおいては、いまだワクチン摂取率は進んでいない。
共和党支持者の約半数は、ワクチン接種する気はないそうだ。
確かに個人の自由である。
しかし、トランプ氏の責任は大きいのではなかろうか。
今後30%に過ぎないアフリカなどの途上国にワクチンが行き渡り、継続的に接種を続けられる量と体制が整うときが、世界の夜明けとなるのではないだろうか。
早くて2022年の末頃というのが予想の目安となっているようだ。
私たちは、備えなければならない。
コロナ過において、大きく社会のシステムは変わってしまった。
そして、戻るものもあれば、戻らないものも多いだろう。
今もこれからも、企業や組織は生き残っていかなければいけない。
多くが成果主義を導入していくだろう。
テレワークも定着していくかもしれない。
どうせ仕事ぶりなど分かるわけもないなら、成果でだけ評価しようではないか、とならざるを得ない。
企業が個人を守ってくれる時代は終わるかもしれない。
常に自分を成長させ価値を高めていかなければ、残っていけない社会が待っていると思ったほうが間違いはない。
新型コロナは、混乱をもたらしたと同時に、私たちを試しているのかもしれない。
この変化は、用意されたものではあったのだ。
ただ、新型コロナによって、その変革はあまりにも急速に進まざるを得なくなった。
私たちも適応しなければならない。
そして、どうしてもついて行けない人は出てくる。
そのケアをどうするか、今後真剣に考えていかなければならないだろう。
そして、今注目されるのは、医療ケア体制の重要性だろう。
重要なのだが、私は懸念するものでもある。
医療、福祉などという商売は儲からないのだ。
本来利益というのは、生産性の向上で生み出される。
医療という絶対的に対人サービスを削ることの出来ない業種は、利益を得ることは構造的に出来ない。
しかし、これを公的に、または社会全体でカバーするためには、経済全体が圧迫されることを避けられない。
社会全体のシステムの変革も急速に求められるのだ。
経済活動の復興は我々国民が担わなければならないだろう。
バックアップ体制は、国の責任であろう。
今後、先を見据えた、間違いのない施策を求めてやまない。