米中関税戦争

米中の攻防が激しくなってきました。
貿易関連のトランプ流と呼ばれる強気の交渉はどういう結果を招くのか、予想がつかない面は確かにあります。
高い関税をかけるということは、自国に対しても大きなダメージをもたらすことにもなるもろ刃の剣。
果して、トランプの行き過ぎとも思える保護主義はいいのか悪いのか。
答えが出るのは、まだ先のことでしょう。
しかし、こういったアメリカのやり方は、今に始まったことではないのです。
過去、日米貿易摩擦が深刻化した時、日本製品が優秀なせいでアメリカの失業者が増えているなんて理由で日本は大変な圧力を受けました。
結果、自動車などは、電子部品などだけアメリカに輸出して、アメリカで製造するなどというご機嫌取りをしなければいけなくなっています。
しかし、ご機嫌取りをしながらでも、日本は発展し続けてきた。
要は能力次第なのです。

これまでアメリカと中国は、お互い片手でこぶしを振り上げあいながら、机の下でもう片方の手を握り合うという関係が続いてきました。
どうせ脅しだろう、適当なところで妥協するのだろうという予想を覆し、米中どちらも引かず今後、消耗戦へと突入していく様相です。
トランプの一番の目的は、自身の再選を果たすこと。
引き下がらない強気の姿勢を示し続けることは、選挙戦に有利です。
トランプは今のところ、何においても、実はごたごたの解決に積極的だとは思えません。
問題を長期化させようという意図が、私には見えるのです。
「自分が再選されなければ、山積みの問題は棚上げされ、アメリカは一気に押し込まれるぞ」、そうアピールし続け、2020年の選挙が終わるまであらゆる場面で、米国の持久戦が続くでしょう。
中国も妥協はできない。
ハイテク産業を中心に世界の覇権を握りたい中国、何が何でも阻止して中国を弱体化させたいアメリカ。
中国の経済は、成長を遂げながらも不安定です。
もし、中国経済のバブルが急に弾けたら、その時、中国の5G技術が世界のスタンダードとなっていたら、GDPがアメリカを抜き、世界第一位となっていたら、世界は大混乱に陥るかもしれません。

日本の立ち位置はどうすべきなのでしょう。
いろいろ意見はあるのでしょうが、やはりどっちつかずの態度を取り続けるのが利口でしょうね。
安全保障の点でアメリカとは仲良くしなければいけない。
しかし、経済は別問題です。
日本は、中国、韓国と衝突するべきではない。
経済的にはこの3国の関係は重要です。
いうべきことは大いに言っていいと思いますが、対決していいことはないのです。
徴用工問題に関して「やられたらやり返せ」的なことを言う人は政治家も含めて多いです。
日本が強硬な姿勢を取れば、経済的に韓国が受けるダメージは大きいでしょう。
国際的に韓国を孤立させることも可能かもしれません。
しかし、それで日本も無傷ではすみません。
本気で斬りつければ、返り血を浴びるし、相手も無抵抗ではいない。
こんなことすら考えられずに、無責任に発言するバカはすぐに退場していただきたい。
経済的損失を計算して、冷静に判断しなくてはいけません。
別に信頼関係を構築維持する必要はないんです。
しかし、アジアの関係のためには本気のケンカはできない。
アメリカの言いなりにならなければならないのは、いわば日本の宿命みたいなものです。
これをどうにかしなければ、などと今さら言っても、現実的ではありません。
お友達だからね、と間を取り持つふりをしながら、状況を見続けることです。
誰かが破滅しそうなときは、素早く手を引く準備を怠ってはいけません。
たまには強気な事を言ってみたり、でもへらへらと持ち上げてみたり。
情けない、などと言っても、こんな弱い国にしてしまった先人たちを恨みながら、そうするより仕方ないのではないでしょうか。