韓国との関係

やっぱり韓国とは、うまくいかないのですね。
泥沼にお互い足を突っ込んで、消耗していくのでしょうか。
やり方や、一方的すぎる主張も、たぶん韓国が悪い。
しかし、国同士の関係は良い悪いで説明できるものではありません。
正義に敵対するものは何か?
まさか、「悪」だと胸を張って語る政治家、官僚などはいないでしょうね。
いたら頭おかしいですよ。
正義の敵は、別の正義です。
韓国には韓国に言い分がある。
いかに正当性を欠こうとも、引くに引けない。
歴史問題を繰り返し蒸し返し、国際関係を悪化させようとする勢力は、どこの国にもいる。
そんな勢力を押さえこむことも出来ない韓国の国政。
まんまとそれに付き合うことになった日本。

私は日本が謝罪することはいいと思う。
アメリカが原爆被害者に謝罪してほしいと願うのと同じです、いいじゃないですか。
しかし、お金を払う必要はない。
日本は十分賠償金を韓国という国に払っている。
戦争被害者が賠償を求めるべきは韓国国家です。
日本は不当な要求に対して、「バカじゃないの?」遠まわしにそう言い続ければいいと思っていた。

だいたい慰安婦と呼ばれる人、存命は数十人です。
徴用工問題で訴えられているのは私企業です。
何で、国同士のケンカにならなければいけないんですか。
常識の通用しない相手には、主張をくり返すだけで事足りる。
日本政府はそうするだろうと思っていた。
たしかに日本企業は守らねばならない。
バカにされっぱなしで、世論の手前もある。
そして、対抗措置に踏み込んでしまいましたか。
これから先、どうなるのか読めなくなった。
正直、私も日本政府の姿勢がいいのか悪いのか分からなくなりました。
ただ、今後も日韓関係な冷え続け、経済的にいろんな影響が出てくるでしょう。

今の韓国を治めるのは左派政権です。
文大統領は、中国、北朝鮮に近い。
懸念するのは、今後韓国が左に近寄っていくこと。
日本は安倍政権発足後、右に傾いています。
右や左と、簡単に振り分けるのはよくないかもしれませんが、歩み寄れないでしょう。
弱い国日本は、アメリカとの関係に頼るしかないのですが、トランプ大統領は信用できない人物ナンバーワンです。
今後、文政権の起死回生の一手は、統一挑戦への道筋へ進むかもしれません。
アメリカは、別に反対しないのではないでしょうか。
中国の干渉を抑え込めれば、悪い話ではないのです。
北の坊やの体制、身分を部分的にでも認めてやればいい。
北朝鮮の安い労働力、ほぼ完成された軍事兵器は、「中国に渡さない」でさえあれば、利用価値があります。
その時が来れば、米中は、うまい具合に取引するような気がします。
そこでは、日本のことなどどうでもいいことでしょう。
日本が、土壇場で孤立しないことを祈るしかありません。

参議院選挙の結果について

参院選が終わりました。
まあ、特にサプライズもなく、こんなもんだろうなという選挙でした。
NHKから何とか、という政党から当選者が出たのだけは驚きではありました。

私は期日前投票しました。
投票日当日は、家人に付き合って、また投票場に行きました。
まあ、それぞれちょっとの時間しかいなかったのではありますが、見事に若い人の姿は見かけませんね。
政治に興味がない、失望している、からなのでしょうか、投票に行かない人は多いようです。
票は平等に与えられています。
言い方が悪くなりますが、もはや生産性などとっくにない、明日をも知れぬ高齢者たちも同じように1票を持っている。
世の中不思議なもので、これから長く生きるであろう若い人の方が命には執着がなく、どうせ先の長くない老人が必死に死を遠ざけようとする。
お金が必要な人ほどお金に無頓着で、いっぱい持っている人ほど、自分の金に執着して、財産が目減りしないか必死になるのです。
これからの日本を守ってもらわなければならない若年層が政治から離れていき、年寄りは政治にすり寄りすがろうとする。
1票を取るために、政治は高齢者に手厚く、若者から遠ざからざるを得ない、ますます若者は政治から離れていく。
どうしようもない悪循環に陥っています。
これを断ち切るために、センセーショナルな言葉や行動で注目させようとする、またはタレントを擁立したり宣伝したりして票を稼ごうとする政治にもげんなりしてしまいます。
投票に行く、という最低限度の権利と義務を放棄しながら、政治を批判する資格はない。
境遇をなげき、その責任を他に転嫁する前に、まず参加して理解しなければいけない。
こんな当たり前のことを、教えてあげなければいけません。

今の日本は、自分たちが作ったという自負のかたまりである年寄りたちが、既得利権を守るためにかつぎ上げた政治家によって運営されているのです。
しかし、それを分かっていて、何か変えようという勢力も誕生します。
そのパワーのベクトルが常に正しい方向に向いていれば問題ないのですが…
山本太郎氏などは、まだまだ大きな力とはなりえていない。
しかし、今後、どう化けるかわからないし、このユーチューブなどの手段が豊富な時代に、違うデマゴーグが現れるかもしれないとも思います。
それまで政治に無関心である人たちを、うまく取り込むことも可能です。
山本太郎氏を悪く言うわけじゃありません。例に挙げたまで。
今の新しい勢力は、マイノリティを救う、ということに突出し過ぎている感があります。
国政全体については語っていません。
私はそんな力をすべて受け入れもしないが、全否定もしない。
自分の価値観に沿う部分だけを支持します。
しかし、世の中は、「これぞ神!以外は排除!」などという方向に動きがちであり、このネット社会ではその危険性は大きい。
安易な方法、上手な方法を用い、未発達な若者の心を掴む為政者が現れるかもしれない。
その前に、危機感を持って、正しい手法で、組織票を得るために経団連に寄りそうでもなく、ポピュリズムに走らず、将来のビジョンを説くことで支持される政治家が現れてほしい。
そして、古い政治と、新しい勢力は、穏かに、しかし速やかに攻守を後退してほしい。
焦りを感じるのは、若くもなく、年寄りでもない、中途半端な私の杞憂でしょうか。

社会保障費をめぐる、不都合な現実

国のお財布事情がどうなっているか、きちんと知っていますか?
なんかしらん、借金が増え続けている、ってことくらいは聞いたことがあるでしょう。
ヤバいという人もあれば、心配ないという人もいる。
実際、日本株式会社の収支を把握している人は少ないんじゃないでしょうか。

まず、国の予算ですが、今年度の支出予算額はざっと100兆円です。
これに対して税金による収入は40兆円。
じゃあ60兆円はどこから持ってくるのって話ですが、これは国債、つまり借金によって賄われます。
さて、支出の100兆円ですが、このうちの25兆円は国債費、つま借金している分の返済に使われます。
うち9兆円は利息です。
これだけ見ると恐ろしい赤字経営ですね。
今年は60兆円借金して、16兆円元金返済、利息に9兆円支払う。
しかし、潰れなきゃいいんですよ。
別に、借りる額も返す額も、国が勝手に決めるわけで、無理して返せとも言われないし、差し押さえられることもないし。
借りているのも大部分国民ですから、返してもらえないって時は日本自体が終わり、一蓮托生です。
貸している方が偉いわけでもないんです。
どんなに借金が膨れていっても、経済成長が続いていけばいいんです。

問題は金額の大きさでも、ヤバいくらいに右に傾いたバランスシートでもありません。
だいたいが、今申し上げているのは一般会計と呼ばれる分の話。
国民に公表される、この一般会計のほかに、特別会計と呼ばれる不思議な制度がありまして。
何に使うのかよく分からない予算が別に200兆くらいあるんですよ。
この話を持ち出すと面倒なのでやめます。
問題にしたいのは、予算の内訳です。
100兆円のうち、25兆円は借金返済に使うというのは分かりました。
残りの内訳で、厚生労働省の予算が32兆円あるんですよ。
何かとうるさく言われる防衛費で5兆円なんですから、どんだけ大きな予算ですか。
32兆円は、医療、介護、福祉、年金といった社会保障費として使われます。
この社会保障費は、必要なのですが、生産性はあまりありません。
日本経済に与える負担は絶大です。
実際、消費税を8%から10%にしようかどうしようか、と騒いでいるレベルじゃないと思うんですけどね。

この膨大な社会保障費。
これもひとつの利権であり、使われ方に疑問を呈したい部分が大きいです。
何で、こんなに薬ってバカ高くて、それが大量に使われなきゃいけないんですか。
政と官、そして医師会や製薬会社、その他諸々の団体、企業が混ざり合って関係を構築し、誰も手出しできないシステムがつくり上げられているような気がしてなりません。
介護老人保健施設という介護保険適用の介護サービスがあります。
介護従事者の賃金水準が低いと問題になったことがありますね。
確かに現場の介護職の給与は安いです。
しかしこの介護老人保健施設、医師を最低でも一人置かなきゃいけないのです。
治療といってもたいしたことのできない、高齢者施設。
だいたい現役を退いた80過ぎの医師の再就職先であったりします。
医師がいないと営業できないシステムです。
医師会が斡旋してくれるので、施設は年収1,500万、2,000万で雇わざるを得ない。
ほんの一例です。
社会保障費をめぐる、不都合な現実は、私が知る限りでも、どれだけでも文字で紙面を埋めることが出来ますよ。
まずはこの、財源の覚束ない社会保障費をどうにかしないと、本当にまずいと思うんですけどね。
若者や子どもたちが絶望する未来にしてはいけませんよ。
厚生労働省予算、誰か、この巨大で真っ黒な箱を強引にこじ開けて、整理してくれませんかね。